収納リフォームで部屋が広くなる|クローゼット増設#収納リフォーム#リフォーム#収納
目次
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「収納が足りない」の正体は奥行きと高さ
- 押入れの奥行き85センチが使いにくい理由
- 天井までの30センチが使えていない
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押入れをクローゼットに変える
- 工事の中身と費用
- 奥行きを活かす二段パイプ
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壁面収納を造作する
- 造作収納が向いている場所
- 固定と耐震
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間取りを調整して収納を生む
- 1畳を切り出すウォークインクローゼット
- 廊下とデッドスペースを使う
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マンションと戸建てでできることの違い
- マンションで注意する点
- 戸建てで注意する点
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費用を抑えるための考え方
- 効果が大きい順に手を付ける
- まとめて頼むと下がるもの・下がらないもの
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よくいただくご相談
- 賃貸でも収納は増やせるか
- 工事中は部屋が使えなくなるか
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まとめ
「収納が足りない」の正体は奥行きと高さ
工事の話に入る前に、いまある収納がなぜ使えていないのかを整理します。原因が分かると、増やさずに解決できる場合もあります。
押入れの奥行き85センチが使いにくい理由
和室の押入れは、奥行きがおよそ85センチあります。これは布団を二つ折りにして収める寸法です。
ところが現在の暮らしで押入れに入れるものは、衣類、日用品のストック、季節家電。いずれも奥行き45センチもあれば足ります。つまり奥の40センチが手の届かない死蔵スペースになっています。
さらに中段という水平の棚が真ん中にあるため、丈の長い衣類が吊るせません。上段と下段に分かれた空間は、それぞれ高さが70センチ前後。ここに収まるものは限られます。
「押入れがあるのに服の置き場がない」という状態は、収納量の問題ではなく形の問題です。
天井までの30センチが使えていない
もうひとつよくあるのが、高さの取りこぼしです。
既製の収納家具は高さ180センチ前後のものが多く、天井が240センチある部屋に置くと、上に60センチの空間が残ります。 部屋の幅が2メートルあれば、1.2平方メートル分を捨てている計算です。
しかもその上に物を積むと、地震のときに落ちてきます。使えないうえに危ない。ここを造作で埋めるだけで、収納量は3割から4割増えます。
収納リフォームの効果は「床面積」ではなく「壁面積」で決まります。 この視点に切り替えると、打てる手がかなり増えます。
押入れをクローゼットに変える
最も費用対効果が高いのが、押入れの改修です。既存の空間を使うため、間取りを変えずに済みます。
工事の中身と費用
やることは四つです。中段と枕棚を撤去し、内部の壁と天井を仕上げ直し、ハンガーパイプと棚を取り付け、建具を入れ替えます。
襖を折れ戸や引き戸に替えるかどうかで費用が変わります。襖のまま使うなら、内部の造作だけで8万円から15万円程度。建具まで替えると15万円から30万円程度です。
工期は2日から3日。大がかりな解体を伴わないため、その部屋だけで工事が完結します。家具を一時的に移動していただければ、他の部屋は普段どおりお使いいただけます。
床については、押入れの床板が畳の高さに合わせて上がっていることが多く、そのままだと敷居との段差が残ります。床の高さを部屋と揃えるところまでやると、掃除機も入れやすく、見た目も整います。追加で3万円から6万円程度です。
奥行きを活かす二段パイプ
奥行き85センチをそのまま使うなら、ハンガーパイプを前後2本入れる方法があります。手前によく着るもの、奥に季節外のもの。奥行きを死蔵させず、収納量は倍になります。
丈の短いシャツやジャケットが中心なら、上下2段のパイプも有効です。高さ180センチの空間に90センチずつ。同じ面積で2倍吊るせます。
逆に、奥行きを浅くして手前を部屋として使う、という選択もあります。奥行き45センチの収納にして、残り40センチを室内側に開放する方法です。壁を立て直す分の費用はかかりますが、6畳が6.5畳相当の使い勝手になります。狭い子ども部屋で効果が出やすい方法です。
壁面収納を造作する
既製品では埋められない寸法を使い切りたいときは、造作という選択になります。
造作収納が向いている場所
効果が大きいのは、柱や梁の出っ張りがある壁です。既製品を置くと出っ張りの分だけ手前に出てしまい、その隙間が丸ごと無駄になります。現場でつくれば、出っ張りをかわして壁面いっぱいに納まります。
階段下も同様です。斜めの天井に合わせて棚をつくれば、いちばん高いところまで使えます。既製品では絶対に埋まらない形です。
費用の目安は、幅1.8メートル・天井までの高さで20万円から40万円程度。扉を付けるか、オープン棚にするかで変わります。オープンのほうが安く、掃除の手間は増えます。
固定と耐震
造作収納の利点は、壁と床に固定できることです。
地震のとき、置き家具は倒れます。横浜市を含む首都圏では、家具の転倒による負傷が被害の大きな割合を占めるとされています。固定した収納は倒れません。
固定には下地が必要です。石膏ボードだけの壁にはビスが効かないため、壁を開けて下地を入れる工事が加わる場合があります。追加で3万円から8万円程度。この工程を省いた見積があれば、どう固定するのかを確認してください。
もうひとつ、上部に耐震ラッチを付けておくと、揺れで扉が開いて中身が飛び出すのを防げます。食器や本を入れる収納では特に有効です。
間取りを調整して収納を生む
既存の空間で足りない場合は、部屋の一部を収納に振り分ける方法があります。
1畳を切り出すウォークインクローゼット
寝室や洋室から1畳から2畳を区切り、ウォークインクローゼットにする方法です。
費用は間仕切り壁、建具、内部の造作を含めて35万円から70万円程度。工期は4日から7日程度です。
判断の目安は、その部屋が8畳以上あるかどうか。6畳から1.5畳を取ると4.5畳になり、ベッドを置くと通路が苦しくなります。
また、ウォークインは人が歩く面積を使うため、同じ面積の壁面収納より収納効率は下がります。それでも選ぶ理由は、中で着替えができること、まとめて見渡せること。効率ではなく使い方で選ぶ収納です。
廊下とデッドスペースを使う
間取りを変えずに増やす方法もあります。
廊下の突き当たりや階段の踊り場に、奥行き30センチ程度の浅い収納をつくる。日用品のストックや掃除道具はこれで十分に収まります。費用は10万円から20万円程度です。
戸建てなら、小屋裏(ロフト)や床下収納も候補になります。ただし小屋裏は夏に高温になるため、衣類や写真、電化製品には向きません。使うのはスーツケース、レジャー用品、ひな人形など、温度の影響を受けにくいものに限ります。
マンションでは、梁下の空間が狙い目です。天井近くに走る梁の下に、つり戸棚のような収納をつくる。床を使わないので、部屋は狭くなりません。
マンションと戸建てでできることの違い
同じ収納リフォームでも、建物の種類で制約が変わります。
マンションで注意する点
壁を壊せるかどうかが最初の分かれ目です。コンクリートの壁(戸境壁や構造壁)は撤去できません。撤去できるのは、室内を仕切っている石膏ボードの壁だけです。
図面で見分けがつかない場合は、壁を軽く叩いて音で判断します。低く詰まった音ならコンクリート、軽く響く音なら間仕切り壁です。現地調査では必ず確認します。
床については、多くのマンションで床の遮音等級が管理規約に定められています。 収納をつくるだけなら関係ありませんが、床を上げて床下収納をつくるといった工事では規約の確認が必要です。
工事の届出も忘れがちな点です。着工の2週間から1か月前に管理組合へ申請を求められるケースが一般的で、この期間を工程に織り込んでおく必要があります。
戸建てで注意する点
戸建ては自由度が高い一方、壊してはいけない壁が存在します。
木造在来工法では、地震の力を受け止める耐力壁が配置されています。ここを抜くと建物の耐震性能が落ちます。筋交いの入った壁は撤去できません。 補強を入れて位置を変えることは可能ですが、構造の検討が必要です。
ツーバイフォー工法の場合はさらに制約が強く、多くの壁が構造材を兼ねています。開口を設けられる幅にも上限があります。
床下収納を設ける場合は、土台や大引きを切らない位置を選びます。既存の点検口の近くが無難です。
いずれも図面と現場の両方を見ないと判断できません。「この壁は抜けますか」というご質問には、現地を見てからお答えしています。
費用を抑えるための考え方
限られた予算でどこに配分するか。優先順位の付け方をご案内します。
効果が大きい順に手を付ける
同じ10万円を使うなら、効果の大きいところからです。
一番は押入れのクローゼット化。既存空間を使うため、費用あたりの収納量の増え方が最も大きくなります。
二番目が天井までの造作。捨てていた上部30センチから60センチを回収します。
三番目が可動棚への交換。固定棚を可動に替えるだけで、入れられるものの幅が広がります。棚だけなら1か所2万円から5万円程度です。
逆に、ウォークインクローゼットの新設は費用対効果では最下位です。使い勝手を買う工事だと割り切ってご検討ください。
まとめて頼むと下がるもの・下がらないもの
複数の工事を同時に頼むと安くなるか。これは項目によります。
下がるのは、現場管理費、養生、廃材処分、職人の移動にかかる分です。別々に2回頼むより、まとめたほうが1回分で済みます。
下がらないのは、材料費と造作の手間です。棚を2か所つくれば、手間は2か所分かかります。
したがって「今回は押入れ2か所を同時に」といった頼み方は効きます。一方「収納を半分だけ先に」は割高になりがちです。同じ職種でまとめるのが、費用を抑える基本です。
よくいただくご相談
お客様から実際にいただくご質問のうち、多いものをふたつ取り上げます。
賃貸でも収納は増やせるか
原状回復の義務があるため、壁や床に穴を開ける工事はできません。
ただし、突っ張り式の柱を使った棚や、置き型の収納で天井際まで使う方法はあります。壁を傷めずに固定できる部材が各社から出ています。
大家さんの許可が得られる場合は、話が変わります。退去時に残していい(残置可)という合意が取れれば、造作も可能です。書面で残しておくことをおすすめします。
なお、オーナー様側からの「入居者が決まりやすいように収納を増やしたい」というご依頼も承っています。この場合は原状回復の制約がないため、選択肢は広がります。
工事中は部屋が使えなくなるか
収納リフォームは、その部屋だけで完結する工事がほとんどです。
押入れのクローゼット化なら、家具を部屋の反対側に寄せていただければ作業できます。造作収納も同様です。工事のあいだ、他の部屋の生活は変わりません。
ただし粉じんは出ます。 解体と石膏ボードの切断では細かい粉が舞うため、部屋の入口をビニールで養生し、可能な範囲で近くの家具にもカバーをかけます。それでも完全には防げないので、精密機器や衣類は事前に別室へ移していただくようお願いしています。
工事は9時から18時のあいだに行い、騒音の大きい解体作業は午前中に集中させるのが基本です。
まとめ
収納リフォームは、量を増やす工事ではなく、使えていない空間を使える形に変える工事です。
押入れの奥40センチ、天井までの60センチ、階段下、梁の下。すでにある空間を回収するだけで、多くの住まいは片付きます。
費用の目安は、押入れのクローゼット化で8万円から30万円程度、壁面の造作で20万円から40万円程度、ウォークインクローゼットの新設で35万円から70万円程度。工期は2日から7日程度です。
はじめの一歩としておすすめしているのは、いま持っている物の量を測ることです。服の丈、箱の寸法、ストックの数。それが分かると、必要な奥行きと高さが決まり、過不足のない計画が立てられます。
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