玄関リフォームの費用と進め方|ドア・土間・収納#玄関リフォーム#リフォーム#玄関
目次
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玄関リフォームは「三つの工事の組み合わせ」で考える
- ドア・土間・収納で工事の重さが違う
- 優先順位を決める三つの質問
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玄関ドア交換の費用と工法
- カバー工法が主流になっている理由
- 壁を壊す「はつり工法」を選ぶ場合
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土間・たたきの仕上げと段差
- タイル張替えの費用と選び方
- 段差の解消とスロープ
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玄関収納を増やす三つの方法
- 既製品・造作・土間収納
- 「入る量」より「取り出しやすさ」
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工事の流れと工期
- 現地調査から引き渡しまで
- 工事中の防犯と出入り
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断熱と防犯という二つの性能
- 冬の冷気を止める
- 鍵と防犯性能
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よくいただくご相談
- マンションの玄関ドアは交換できるか
- 部分的に直せないか
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まとめ
玄関リフォームは「三つの工事の組み合わせ」で考える
玄関の工事はひとまとまりに見えますが、中身は性質の違う三つの工事に分かれています。ここを分けて考えると、予算の配分と優先順位が決めやすくなります。
ドア・土間・収納で工事の重さが違う
ひとつ目が玄関ドアの交換です。外壁に接する開口部をさわるので、断熱や防犯の性能に直結します。工事としては最も影響が大きく、費用も中心になります。
ふたつ目が土間とたたきの仕上げです。タイルの張替え、床の段差調整、上がり框(かまち)まわりの造作が含まれます。見た目の印象を変える効果が大きい一方、構造には手を入れないため、比較的短時間で終わります。
三つ目が収納です。既製の下駄箱を置き換えるのか、壁面いっぱいの造作を入れるのか、土間続きの納戸をつくるのかで、費用も工期もまったく変わります。
この三つは、必ずしも同時にやる必要はありません。 ただし土間のタイルを張り替えてから収納を入れると、収納の下に新しいタイルが隠れて無駄が出ます。順番には意味があるので、後の章で触れます。
優先順位を決める三つの質問
どこから手を付けるか迷ったら、次の順で考えてみてください。
一、冬に玄関が冷えるか。ドアからの冷気は廊下を通って家全体に及びます。寒さが気になるなら、ドアの断熱が最優先です。
二、鍵や建て付けに不安があるか。ドアが下がって擦れる、鍵が回りにくい、といった症状は防犯上の弱点でもあります。
三、靴やベビーカーが玄関にあふれているか。これは収納の問題です。急ぎではありませんが、毎日のストレスとしては一番大きいという声をよくいただきます。
寒さと防犯はドア、散らかりは収納。原因を取り違えると、お金をかけたのに不満が残ります。
玄関ドア交換の費用と工法
玄関リフォームで最も多いご依頼が、ドアの交換です。工法によって費用も工期も大きく変わります。
カバー工法が主流になっている理由
現在の主流はカバー工法です。既存のドア枠を残し、その内側に新しい枠とドアを取り付けます。
最大の利点は、壁を壊さないことです。外壁やタイルを傷つけないため、補修工事が発生せず、工期は1日で完了します。近隣への影響も最小限で済みます。
費用の目安は、本体と工事費を合わせて25万円から50万円程度。断熱性能の高い製品や、採光・通風機能の付いた製品を選ぶと60万円を超えることもあります。
欠点は、新しい枠を内側に入れる分だけ開口が数センチ狭くなることです。もともと幅の狭い玄関や、大きな家具の搬入を想定する場合は、事前に有効寸法を確認してください。
壁を壊す「はつり工法」を選ぶ場合
開口寸法を変えたい、枠そのものが腐食している、といった場合は、周囲を壊して枠ごと入れ替えるはつり工法になります。
費用は40万円から80万円程度。外壁やタイルの補修、内部の額縁の作り直しが加わるため、工期も3日から5日程度必要です。
片開きから親子ドアへ、あるいは引き戸へ、といった形状変更を伴うケースもこちらです。車椅子の出入りを考えて引き戸にしたい、というご相談は年々増えています。
どちらの工法が適するかは、現地でドア枠の状態と外壁の納まりを見れば判断できます。写真だけでは決められない部分なので、見積時にご確認ください。
土間・たたきの仕上げと段差
玄関の印象を決めているのは、実は床です。ドアを新しくしても土間が古いままだと、ちぐはぐな印象になります。
タイル張替えの費用と選び方
既存のタイルの上に新しいタイルを張る方法と、剥がしてから張る方法があります。
上張りは費用が抑えられますが、床が数ミリから1センチ程度上がるため、ドアの下端との隙間が狭くなります。カバー工法でドアを交換するときは、この寸法も一緒に見ておく必要があります。
剥がして張る場合の費用は、3平方メートル程度の一般的な玄関で8万円から15万円程度。下地のモルタルが傷んでいれば、補修が加算されます。
タイル選びで一番大事なのは、滑りにくさです。雨の日に濡れる場所なので、屋外用または玄関用の防滑仕様を選んでください。磨き仕上げの石材風タイルは見栄えがしますが、水に濡れると想像以上に滑ります。目地の色は、砂ぼこりが目立ちにくい中間色をおすすめしています。
段差の解消とスロープ
上がり框の段差が高くて上りづらい、というご相談も多くいただきます。
解決方法は三つあります。ひとつは踏み台(式台)を追加する方法で、費用は3万円から8万円程度。段差を二段に分けるだけで、上り下りはかなり楽になります。
ふたつ目は手すりの設置。壁の下地を確認したうえで取り付けます。費用は2万円から5万円程度です。
三つ目が框そのものの造り替えで、床の構造に関わるため20万円以上になります。
手すりや段差解消は、介護保険の住宅改修費の対象になる場合があります。要支援・要介護の認定を受けている方は、工事前に担当のケアマネジャーへご相談ください。着工後の申請は認められません。
玄関収納を増やす三つの方法
「靴が入りきらない」は、玄関のお悩みで最も多いテーマです。方法によって費用も効果も変わります。
既製品・造作・土間収納
既製の玄関収納を入れ替える方法が最も手軽です。トールタイプで10万円から25万円程度。同じ幅の製品を選べば、工事は半日で終わります。
造作の収納は、壁の形状に合わせて大工が現場でつくります。天井までいっぱいに使える、柱の出っ張りをかわせる、といった自由度が利点です。費用は20万円から45万円程度。既製品にない寸法を埋められるので、収納量は大きく増えます。
土間収納(シューズインクローゼット)は、土間を延長して物置スペースをつくる方法です。ベビーカー、自転車、アウトドア用品、傘、コート。靴以外のものを置ける点が、他の二つと決定的に違います。
費用は間仕切り壁と建具を含めて35万円から70万円程度。隣接する部屋や廊下から1畳分を分ける形になるため、間取りに余裕がある住まい向きです。
「入る量」より「取り出しやすさ」
収納量を増やしても片付かない、というケースがあります。原因はたいてい、使用頻度と配置が合っていないことです。
毎日履く靴は、腰から目の高さ。季節ものは上段。手入れ用品や子どもの靴は下段。この配分で棚板の位置を決めると、同じ容量でも格段に使いやすくなります。
可動棚は必ず入れてください。 固定棚だとブーツや長靴が入りません。棚板のピッチは2.5センチから3センチ刻みのものを選ぶと、無駄なく調整できます。
もうひとつ、下段を10センチほど空けると、帰宅時に脱いだ靴をそのまま押し込めます。この一手間があるかないかで、玄関の散らかり方が変わります。
工事の流れと工期
玄関は毎日出入りする場所です。工事中の生活をどうするかは、事前に決めておきたい点です。
現地調査から引き渡しまで
流れは次のとおりです。
現地調査で寸法とドア枠の状態を確認します。ここで工法が決まります。次にお見積りとプランのご提案。ご契約後、ドアは受注生産のため発注から2週間から4週間かかります。この待ち時間が全体の工期を左右します。
製品が入荷したら着工です。カバー工法なら1日、土間のタイル張替えを含めると2日から3日、収納の造作まで入れると4日から6日程度。現場の作業時間は9時から18時です。
最後に建て付けと鍵の調整を行い、取扱いをご説明して引き渡しとなります。
工事中の防犯と出入り
ご心配が集中するのが、ドアを外している間のことです。
カバー工法では、既存ドアを外してから新しいドアを取り付けるまでが同じ日のうちに収まります。 玄関が開けっ放しで夜を迎えることはありません。
はつり工法で複数日かかる場合は、仮設のドアまたは施錠できる仮囲いを設置します。この費用が見積に含まれているか、必ずご確認ください。
日中の出入りは、作業の合間にご案内します。ただし接着剤やモルタルの養生中は通行できない時間帯が出ます。タイル施工の当日は、出入りを控えていただく時間が数時間発生します。 ご予定は事前に伺ったうえで工程を組みます。
断熱と防犯という二つの性能
玄関ドアは外壁にある開口部です。見た目だけで選ぶと、あとから性能の差が効いてきます。
冬の冷気を止める
古い玄関ドアは、アルミの一枚板に近い構造のものが多く、断熱材が入っていません。触ると冷たいドアは、そこから熱が逃げています。
現在の断熱ドアは、内部に断熱材を充填し、枠の内外を樹脂で切り離しています。ガラス部分も複層です。交換すると、玄関土間の表面温度が明確に変わります。
玄関が暖まると、廊下と階段の冷え込みもやわらぎます。リビングだけ暖房しても寒い、という住まいでは、玄関と廊下が冷気の通り道になっていることが少なくありません。
断熱性能を示す等級は製品カタログに記載されています。神奈川県は温暖地なので最高等級までは不要ですが、断熱材入りかどうかの差は体感できます。
鍵と防犯性能
防犯で見るべき点は三つです。
シリンダーの種類。 古いディスクシリンダーはピッキングに弱く、現在はディンプルキーが標準です。
2ロックかどうか。 施錠箇所が2か所あると、破壊にかかる時間が延びます。侵入に5分以上かかると、多くは諦めるとされています。
CPマークの有無。 官民合同会議が定めた防犯性能の試験に合格した製品に付きます。迷ったらこの表示を目安にしてください。
電気錠やスマートキーも選択肢です。荷物を持ったまま解錠できる利便性は大きい一方、電池交換という手間が増えます。ご高齢のご家族が使う場合は、物理キーも併用できる製品をおすすめしています。
よくいただくご相談
現場でお伺いすることの多いご質問をまとめます。
マンションの玄関ドアは交換できるか
原則として交換できません。 分譲マンションの玄関ドアは共用部分にあたり、個人の判断で交換することはできないためです。
ただし室内側の塗装と、鍵(シリンダー)の交換は、専有部分の扱いとして認められているケースが大半です。管理規約をご確認ください。
ドアの外側の色を変える、ドアそのものを替えるといった工事は、管理組合の大規模修繕のタイミングで一斉に行われます。
一方で、玄関の内側は自由に手を入れられます。 土間のタイル、収納、照明、壁の仕上げ。マンションの玄関リフォームは、この範囲で計画することになります。
部分的に直せないか
「ドア全体ではなく、傷んだところだけ直したい」というご相談もよくいただきます。
可能な補修は、丁番(ちょうつがい)の調整、ドアクローザーの交換、戸当たりゴムの交換、鍵の交換、室内側の塗装。いずれも数万円の範囲で収まります。
難しいのは、ドア本体の変形やアルミの腐食です。部分的に直しても再発します。この段階になっていたら、交換をご検討いただくほうが結果的に安くつきます。
判断の目安は、建て付けの調整を1年以内に2回以上しているかどうかです。調整で戻らなくなっていたら、本体か枠が傾いています。
まとめ
玄関リフォームは、ドア・土間・収納という性質の違う三つの工事の組み合わせです。
寒さと防犯が気になるならドア、印象を変えたいなら土間、毎日のストレスを減らしたいなら収納。どのお悩みを解決したいのかを先に決めると、予算の配分が自然に決まります。
費用の目安は、ドアのカバー工法で25万円から50万円程度、土間のタイル張替えで8万円から15万円程度、収納は方法により10万円から70万円程度。ドアだけなら工期は1日、全体を整えても1週間以内が一般的です。
順番については、土間の仕上げは収納を決めてからが原則です。先にタイルを張ると、収納の下に新品のタイルが隠れて無駄になります。同時に計画すれば、この無駄は避けられます。
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